ANA(全日空)機体工場見学記

 

ana

 

首都圏に住んでいる高校生時代の同級生3人が喜寿を迎えたことを契機に始
めた街歩き。魅力に富んだ歴史探訪や文学散歩を楽しんでいます。今回は
アジアのハブ空港を目指す、羽田空港内にある「ANA機体工場見学」です。

ノブ:前回、千葉県稲毛海岸で民間航空産業の黎明期を学んだので、今回
   は最先端の民間航空産業の一端に触れるために、羽田にあるANAの
   機体整備工場見学を企画したよ。見学は午前中に終えるから、午後は
   浜離宮恩賜庭園を歩こうと思う。

ヒデ:稲毛海岸の「稲毛民間航空記念館」で話していたことを実現してくれたん
   だね。

ヤス:人気の施設だから、予約が取りにくいと聞いていたけど、どうだったの?

ノブ:11月に実施したかったけど、予約が取れたのが12月にずれ込んじゃった
   んだよ。

3人は東京モノレールの「新整備工場前駅」で集合し、ANAの機体整備工場へ
向かいました。待合室ロビーは小学生グループや高齢者グループまで幅広い
年齢層の見学者で溢れていました。10時には全員が講堂に移動し、30分間
の説明会が始まりました。ここで工場内の機能や整備士さんの仕事の説明、
さらにクイズ形式を取り入れた解説がありました。
整備工場の概要と、飛行機はジェットエンジンの推進力と主翼の浮力で浮くと
いった飛行原理の基礎を学んだ後、約20名が1グループとなり、グループご
とに機体整備の現場である格納庫に向かいました。

ガイド: ここには特別な見学ルートはありません。備品類には手を触れず、行
     き交う構内用三輪自転車にも気をつけてください。この2階の通路から
     の説明を終えたら、下に見える機体の整備現場に降ります。

ヒデ:本当かよ!飛行機は精密部品の集合体だから、一つでも無くなってはい
   けない。だから、見学者は2階の見学者専用通路から眺めるだけだと思
   っていたよ。楽しみだな。確かに、この通路から見るだけでは作業用の足
   場があって見えにくいところもあるから、作業現場のフロアーに連れて行
   ってくれるのは嬉しいね。

ヤス:その通りだ。ここから柱が全くない広い格納庫を見渡すだけでもかなりの
    迫力だけど、更に整備現場のフロアーまで行けるとは嬉しいね。気分が
    高揚してきたよ。

ノブ:この格納庫の広さは東京ドームの1.8倍だと言っていたね。整備中の飛行
   機もゆとりを持って停まっているように見える。それにしても、ドデカイ飛行
   機が、たった10cm幅の細くて赤い誘導線上に機体の真ん中が来るように
   誘導されているとは、驚きだ。大きな飛行機が頼り無さそうな細い誘導線に
   従わされている様子が面白いね。
   最近、車庫入れが苦手になってきた私には飛行機を整備現場にセットする
   誘導技術が神業に見えちゃうよ。

3人はグループの仲間たちと一緒にガイドさんの案内で、整備士さんが働く作業
現場のフロアーに降りてきました。三輪の自転車が行き交い、整備士さんがチー
ムになって機体の整備を行なっています。飛行機の扉は大きく開けられ、胴体の
内部が間近で見られます。

ヒデ:近くで見る飛行機はやっぱり大きい。ここにあるボーイング777で200億円
   ぐらいだと言っていたね。このジェットエンジンに空気を送り込むファンの
   羽根1枚が1000万円以上だと説明されたけど、20枚はあるから、羽根だ
   けで2億円だ。今の旅客機の動力はこの巨大ファンが生み出しているの
   だから、このエンジン周りに一番お金を掛けていることは間違いないな。

ノブ:エンジンの整備後に行なう動作確認はここではやらないそうだね。もし、こ
   こでやったら、爆音でみんなの鼓膜が破れちゃうかもしれないな。ハッハッハ。

ヤス:いくら消音タイプのエンジンでも、ジェットエンジンだから、ここじゃできないだ
   ろうよ。それより、あそこにポケモンジェット機が停まっている。あれじゃない
   のか、インク27色を使って手書きをしているというのは。

ヒデ:そのようだね。今、ふと思ったのだけど、ジャンボ機の燃料は満タンでドラム
   缶1077本分、たてに積み上げると東京タワーの3倍の高さになると言ってい
   たけど、それが左右の主翼とそれを結ぶ胴体の下にあるんだよな。主翼は
   燃料タンクの貯蔵庫というわけだ。何だか、これからは主翼の近くには座り
   たくない気分だな。

ヤス:それにしても、飛行機を整備するために組まれている足場は大きいね。あの
   格納庫を開閉する扉の1枚が25mプールと同じ広さなんだってさ。それが
   20枚はありそうだな。このフロアーにいると格納庫の広さが実感できるね。

ノブ:確かに全てが大きいけれど、タイヤだけは思ったほど大きくなかった。という
   よりは、むしろ小さく感じて、意外だったな。1ヶ月ぐらいで磨耗により交換する
   そうだけど、離発着時の摩擦を考えると納得できるよ。

3人はガイドさんの案内で格納庫の扉付近から滑走路を眺めました。そこは展望
デッキからしか飛行機を見た事がない3人にとって、記憶に残る風景でした。

ヒデ:当たり前だけど。滑走路とこの格納庫の間には段差が無いよね。だから僕た
   ちは滑走路に立っている目線で今、飛行機の離発着を見ていることになるん
   だよな。

ヤス:あとで、比較のために展望デッキからも眺めてみたいけど、絶対にこの臨場
   感は得られないと思うね。

ノブ:この景観は予測していなかった。この施設の見学会が人気のある理由はこの
   フロアーから見学できることにもあるんだろうな。孫が小学生になったら連れて
   こよう。

一連の見学を終えた3人は、最後に展望デッキから飛行機を眺めた後、次の目的
地「浜離宮恩賜庭園」に向かいました。ここは海水を引き入れた潮入の池と二つの
鴨場を持つ、徳川将軍家の庭園でした。明治維新後に皇室の離宮、次いで東京都
に下賜され一般公開されるようになったのです。
庭園内には往時の茶屋などが復元されており、素晴らしい庭園になっています。潮
入の池ではエイに遭遇することもあるそうです。3人が訪問した12月中旬は、まだ
園内のモミジなどが紅葉の盛りで、晩秋の一日をたっぷり楽しむことができました。
ここは皆さんにお勧めです。65歳以上なら一人150円の入園料です。是非お出か
けください。

掲載写真はANA広報室の許可を得たもので構成しています。
(もっと良い写真があったのですが不許可で使えず残念です)

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