姫ネコ・アメリの気まぐれツイート <初めての戦い-2>

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 私、姫ネコのアメリ。アメリカンショートヘアという品種だから、アメリって名付け

られた・・・というのは、前回話したわね。今日は飼い主の若夫婦の実家に私が預けら

れた時の冒険談の続きよ。

 

ダンゴムシ、カナヘビに続いて遭遇したのは今でも思い出すたび、ついつい戦闘モード

になっちゃうほど、おっかない相手だったわ。

 私が草の茂みに顔を突っ込んでいたら、シュルシュルという音が聞こえてきたの。私

は本能的に危険を察知したから、そっと後ずさりして、後ろにいるおじいちゃんを見た

わ。でも、おばあちゃんとの話に夢中で全然こちらを見てくれないのよ。

仕方ないから、じっと目を凝らして音のするあたりをよく見ると、いつも退屈紛れに遊

んでいる細長い紐に似たものがいたの。そいつは舌をチロチロと出しながら頭をもたげ

て、私に戦いを挑んでいるように見えたわ。いつも遊んでいる紐よりも長くて太いし、

クネクネと奇妙な動きをして、いかにもいじわるそうな顔をしていたの。

とっさに、おじいちゃんたちに危害を与える悪い奴で、私が撃退しなければ大変なこと

になると思ったわ。だから、すぐさま戦闘体制に入ったのよ。

戦いなんて、さっきのカナヘビを相手にしたのが初めてだったけど、あの時と違うのは

一気に戦闘モードに入ったこと。これには自分でも驚いたわ。全身の毛が逆立って、背

中がグンと盛り上がり、しっぽもピンと立ったの。きっと凛々しい顔をしていたんじゃ

ないかしら。

しばらくの間、にらみ合ったあと、一瞬の隙を見つけてカナヘビの時よりもっと強い右

パンチを顔に叩きつけてやったら、パンチが当たって倒れたように見えたわ。でも、す

ぐに頭をもたげて、口を開いて私に飛びかかってきたの。危うく身をかわしたけど、脇

の毛が何本か噛まれて抜けたわ。でも、ひるまずにさらに強い左パンチを相手の顔に叩

きつけたら、スゴスゴと草むらの中に逃げ込んだのよ。追いかけて徹底的にやっつけよ

うとしたのに、なぜか私の体はフワリと浮き上がり、追いかけることができなくなっち

ゃった。

 騒ぎに気付いたおじいちゃんが私を抱き上げたのね。私の興奮は収まらず、おじいち

ゃんの腕から飛び出そうとしたけれど、ガッチリと抑えられてしまったわ。こうして激

しい戦いは終ったの。おじいちゃんから「今のは青大将というヘビだよ。」と教わった

けど、あの戦いは私の勝利だと確信しているのよ。

その後は家の中に閉じ込められて、二度と庭に出ることができなかったわ。あの戦いは

私の勲章ね。噛みちぎられた毛の痕を見るたびに、「私って実は結構おてんばで勇敢な

のよ。誰も知らないだろうけど。」とつぶやいているの。

こんな経験はもうできないかもしれないな。でもいい思い出になったわ。今度、あの家

に行く機会があったら、また新しい冒険をしたいとスキを狙っているの。でも、これは

若夫婦やおじいちゃんたちには内緒よ。

なにしろ、私は上品でおしとやかな「姫ネコ」と呼ばれているんですもの。 

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