「廃用症候群」を知っていますか?

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永 :美井さん、こんにちは。骨折で入院なさったと聞いていましたが、いつ退院され

    たのですか?

美井:3日前に退院して、今日はリハビリのために歩いているのです。

    そうそう、私は危なく廃用症候群で寝たきりになるところだったんですよ。

永 :えっ、廃用症候群ですか?何だか廃人になってしまうような恐ろしい名前ですね。

美井:医療用語で医師が下す診断名ですよ。一般的には生活不活発病と言うようです。

永 :廃用よりはましな病名ですね。具体的にはどんな病気なのですか?

美井:病院のベッド生活などで過度に安静にして体を動かさないままでいると、正常な

    生体内機能が低下してきて、極端な場合は寝たきりになってしまうことがあり

    ます。こうした、機能低下を廃用症候群というのだと教わりました。

    病気になれば、安静にして、寝ていることがごく自然な行動ですが、長い間

    「体を動かさない」ことは好ましくないのだそうですよ。

永 :具体的にはどんな機能が低下するのですか?

美井:1番目は運動機能です。筋萎縮・筋力低下、関節の拘縮・骨粗しょう症それに腰背

    の痛みがあります。特に安静による筋力低下では、1週目で20%、2週目で

    40%、3週目で60%にも及びます。一度低下した筋力を回復させるためには長

    くかかるんですよ。1日間の安静で低下した体力を回復するには1週間、1週間

    の安静による体力低下の回復には1ヶ月かかるそうですよ。

    2番目は循環器系です。低血圧、血栓症、肺炎、むくみそして床ずれがあります。

    3番目は自律神経系です。便秘、尿失禁、大便失禁、低体温症を起こします。

    4番目は精神障害です。うつ病などの精神合併症、仮性痴呆、食欲不振、睡眠障

    害があります。5番目はその他として、尿路感染、尿路結石があるそうです。

永 :怖いですね。長期に体を動かさないと運動機能、内臓機能そして精神機能までが

    低下して、寝たきりになってしまうということですか。

    機能低下を回復させるには運動によるリハビリだと思うのですが、そうならな

    いようにベッドの上でできる予防法はあるのですか?

美井:私の場合は骨折した下肢の筋肉の萎縮や関節の拘縮があり、血液がドロドロに

    なって血栓症を起こす恐怖に怯えました。ですから、ベッドで座る時間を増や

    したり、正常な機能はなるべく動かすようにしていました。又、同室の人と声

    を掛け合って人との関わりが薄くならないように心がけました。

    最初のうちは本当に体を動かさないように安静にしていましたから、もっと早く

    気づいて、予防対策をとっていれば、リハビリがもっと楽だったのに・・と、

    今では後悔しています。

永 :廃用症候群になってしまうと、体は動かないし、精神的にもうつ状態になっている

    わけだから治療は難しそうですね。

美井:そうなんですよ。現代医学をもってしても、この病は治すのがとても困難です。

    特にうつ病を合併すると極めて治すことが難しいそうです。

    だから、しっかり予防することが大切ですね。

永 :初めて知った廃用症候群ですが、とてもよく理解できました。

    美井さんも、あせらずリハビリをしてください。

美井:ありがとう。

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