大流行の兆し「マイコプラズマ肺炎」

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妻:「マイコプラズマ肺炎が大流行の兆し」というNHKの特集を見たわ。子どもが
   小さい頃は子どもの病気としてオリンピックみたいに4年に一度流行することで話
    題になって、私も注意していたけど、子どもが大きくなってからは関心が薄れて
   いたの。
   でも今ではこの周期性が無くなって、2000年以降は継続的に増加していることと
    高齢者の感染が増えて重症化していることが報告されて人ごとではなくなったわ。
   貴方の知識でおさらいしてくれる?

夫:マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによ
   って起こる呼吸器感染症だね。今でも、患者として報告されるもののうち約80%は
   14歳以下だよ。
   でも、高齢者の感染率も確実に増加している。若い人はマイコプラズマに感染し
   ても気管支炎の段階で留まり、軽い症状で収まるけど、高齢の人は肺炎となり重
   症化する例が報告されている。

妻:感染経路は?

夫:患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と接触したりすることにより感染すると
   言われているね。

妻:特集では家庭内で子どもから親へ感染し、最後に抵抗力の弱いおばあさんが入院
   するほどの重症になった例が報告されていたわ。

夫:感染してから発症するまでの潜伏期間が2~3週間と長く、家族感染に気付かない
   例が多いようだね。症状の特徴は(1)夜間に頑固な空咳が出る(2)タンは出
   ない(3)39度近い高熱が出るなどから、この症状が自覚できたらまず疑うこと
   を勧めるよ。

妻:感染を防ぐには、どうしたらいいの?

夫:感染経路がかぜやインフルエンザと同じだから、普段から手洗いをすることが大
   切だよ。また、患者の咳から感染するので、自分自身に咳の症状がある場合には、
   マスクを着用するなど咳エチケットを守ってほしいね。

妻:治療方法は?

夫:抗生物質の投与で治療することになる。マイコプラズマは細菌の一種だけど、一
   般の細菌とは異なって細胞壁を持っていないんだ。そのため、β(ベータ)‐ラク
   タム系抗菌薬(ペニシリン系やセフェム系など)は無効であって、蛋白合成阻害
   を主作用とするマクロライド系やテトラサイクリン系、ケトライド系抗菌薬が第
   一選択薬となるね。
   でも、2000年以降マクロライド系薬剤に耐性を持つマイコプラズマが日本各地の
   病院で見つかるようになってきて、その割合は小児科領域で40~60%にも及んで
   いるので注意が必要だよ。

妻:薬が効かない細菌が出てきたということね。重症化した場合の治療法は?

夫:大部分のマイコプラズマ肺炎は比較的良好な回復経過をとるけど、時に急性呼吸
   不全を起こす重篤な症例も認められている。このような重症の場合では、抗菌薬
   とともに副腎皮質ステロイド薬の併用が有効であるとされているよ。

妻:単なる風邪と勝手な判断をすると恐いことになりそう。タンの出ない空咳が何日
  も続くようなら病院に行くのがいいのね。

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