肺MAC(マック)症

20120828_02

 

NHKのニュースで発症数のグラフを見ましたが、右肩上がりで増加して

います。特に疲れて抵抗力の落ちた時に感染しやすく、最近は中高年女性の

発症割合が多いので注目を集めています。

 この病気は名前から推測できるように、肺の感染症です。患者数は同じ肺

の感染症である結核が年間3万人に対して、8千人~1万人と少ないですが、急

激に増加しているのです。

 初期は咳や痰が長引きますので、風邪と間違えて症状を悪化させてしまう

例が多いようです。死者も出ていますのであなどれない感染症です。

 レントゲンでは結核と同じく肺に白い影が出ますので、結核と間違えやす

いですが、原因は結核菌ではなく、非結核性抗酸菌という菌による感染で

す。人から人への感染がないので、結核のような隔離入院は必要ありません

が、良い薬剤がないので治りにくく又、再発もあります。

 抗酸菌とは強い酸性下でも抵抗して死なない菌のことで、胃酸をらくらく

通って肺に達して発症するのです。肺MAC症を引き起こす菌はアピウム菌

とイントラセルラーレ菌というよく似た2種類の菌ですが、今、新しく肺MA

C症を起こす菌が、次々見つかっているのが懸念材料です。

ニュースで取り上げた理由も患者数の増加と新しい機縁菌種の発見にあり

ます。これらの菌は通常では弱毒性で発症しませんが、抵抗力が落ちている

と発症するのです。このように健康な人では感染症を起こさないような病原

菌が原因で、発症する感染を「日和見(ひよりみ)感染」と言いますが、こ

の肺MAC症も日和見感染と見てよいと思います。

 治療法としては結核治療薬+一般抗菌薬を服用しますが、結核よりはるか

に頑固な菌だから、生涯、薬を手放せない患者さんもいます。服用の苦痛以

外にも経済的な負担が大きいので早期治療が肝要です。

 この菌は土中から水の中までどこにでもいます。特に近年、風呂場での感

染例がたくさん報告されています。この菌は乾燥に弱いので、風呂場をよく

乾燥し、掃除ではマスクの着用が望ましいのです。

 感染後の日常生活では十分な栄養と安静をとることが重要です。また、治

療は長期に及ぶことが考えられますので、あせらず、ゆとりを持って過ごす

ことが大事です。

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