キレそうでキレない ≪パート 1≫

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切れそうで切れない「人の縁」

 突然ですが、糸へんの話から入ります。糸へんは動物の毛をよった形がルーツです。

このため糸へんには「強固な結びつき」とか「別れない、離れない」などの意味があ

ります。この糸へんを持つ「縁」という字の右側の作りはタンと呼んで「垂れ下がる」

「端っこ」などの意味があります。

ですから「縁」は大切にすれば強い糸になり、なにもしなければ切れてしまう糸の端っ

このような出会いのことを言うのかもしれません。

だから、「縁」にあぐらをかいて居眠りをしていると、いつの間にか縁が切れて、縁側

から落ちて痛い目に会うことがあるので注意が必要です。

先日、某結婚式場で20年振りに会社の上司だった方と再会しました。今は80歳を過

ぎていますが、日本や中国の歴史に造詣が深く、「今は古代史の本を出すために忙し

い」と笑っていました。私たち二人は花婿、花嫁それぞれの親族として偶然再会したの

です。このため、20年前のお別れが、この日からは親戚付きあいの始まりになったの

です。

結婚の「結」は「吉」を「糸」でしっかり結び守る文字です。「口」の上に「士」を置く、

「吉」には閉じこめる意味があり、結ぶことも元の意味はそこにある力を閉じこめること

でした。「結」は「むすぶ」の意味から「つなぐ・約束する・固める」として使われるよ

うになったそうです。ここから男女の愛情を固めるという意味を持つようになりました。

もう一つ、人と人を繋ぎとめるという意味で「絆」があります。この字は犬や馬など

を繋ぎとめておく綱のことをいいますが、繋ぎとめる綱の意味から、家族や友人など人

と人とを離れがたくしている結びつきを言うようになりました。

でもこの字は糸が半分ですからお互いが常に手を差し伸べていないと、つなぎとめて

おくことができない。すなわち、「協力して努力を継続しなさいよ」というメッセージ

が込められているような気がします。

「人の縁」って不思議ですね。今回の再会で糸へん絡みの「縁」、「結」そして「絆」

というものに想いを巡らせました。


追記 : 「縁」という字の奥深さを活用の広がりから考察しました。

  縁は一字でも、「へり」「えにし」「えん」「ふち」「ゆかり」「よすが」など多様

な読み方があるのに、二字になっても縁起(えんぎ)、額縁(がくぶち)、因縁(いん

ねん)、畳縁(たたみべり)など、違う読み方があって、子どもたちにとって覚えるの

が難しい漢字の一つに入ると思います。

  こんなに多彩な読み方や使い方がなされている背景には「縁」が仏教用語であったと

いう背景があるのかもしれません。

「仏は教えを受ける相手の〈機〉を見通し、それぞれの〈縁〉に応じて説法される」と

あり、直接的な〈機〉の環境に対して、〈縁〉は間接的な環境を整えるという対比する

大切な言葉であったようです。

こんな性格が多様な読み方や多彩な活用のされ方に、生きているのかもしれません

ね。

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